園の裏山は、登り口から急な登山道です。
ご存知の方は、うなづいておられますね!
でも一旦、尾根道に出れば、けっこう歩きやすい良い道で、私は大好きです。
毎年何百人もの生徒さんたちが繰り返し歩く道です。
尾根に沿って、道も分岐しており、思いもかけないところに出ることもあります。
奥山に分け入った冒険気分が味わえます。
さて、今回調査のために裏山に登っていると、自然園オススメの山道だったところが、小道は寸断され林道工事がすすみ、もはや開けた道になってしまっていました。
郡上の奥山にある名山のいくつかも、このように重機を使った工事であっという間に登山道的には味気のない場所になってきて使えなくなった姿を見てきましたが、園の裏山もまた同じ運命となりました。
辛うじて、取り残された尾根の 栂の木。
地方の魅力と資本主義経済のバランス。
良好な関係を築くのはなかなか難しいと感じざるを得ません。
雑木林の中にはナメコがいっぱい生えていました。
・・価値観の違いと言えるでしょうか。
「林道を縦横無尽に作り、杉とヒノキを植林すれば、山の価値が上がる」という強い確信に基いて良かれと思って進めていくのが主流なのでしょう。
環境保全の大切さと現実の経済社会の実態、それに日々の暮らしの在り方を、私たちの世代は子どもたちに整合性をもってうまく説明することが出来るとは到底思えません。